K.I.

もともとカレー作りが趣味だったんですよね。最初はカレー好きの妻に連れ添ってカレー屋に行っていただけだったんですが、ふとした時から自分で作るようになり、どっぷりハマっていきました。

カレーの魅力は、大まかなベースはあるものの、いろんなスパイスや材料を用いて無限とも言えるアイデアを生み出せること。普通は知らない種類のカレーがたくさんあり、その奥深さにのめり込んでいきました

そんな「カレー熱」が高じて、地元の福岡でカレー屋として独立することを目標に転職を決意し、地元のカレー屋で3年ほど勤務しました。
もちろんそこでの経験も有意義ではあったんですが、でも独立するなら「店舗を管理する」経験を積まないといけないと思い、福岡ではその環境がないので、思い切って地元を飛び出して挑戦することを決めました。

もともと稲田さんのファンで、SNSの投稿やWeb記事を読んでいたことから、エリックサウスを知りました。
福岡にはエリックサウスがなかったので実際に食べたことはなかったんですが、憧れの人がいる職場でカレーの味も経営もどちらも学びたいと思い、妻に相談したところ、「いいんじゃない？」と言ってもらえて、大阪での求人に応募しました。

最初は大阪勤務の予定だったんですが、面接してくださった明石さんと話す中で、「集客数の多い名古屋の方が早く経験を積めるのではないか」という理由で、名古屋での勤務を勧められました。
そのときはちょうど「エリックサウス 金山店」がオープンするタイミングだったんですが、準備期間としてまずは「エリックサウス 則武店」に勤務することになりました。則武店は全国で2番目に客数の多い店舗で、短い期間ではありましたが、倍速で成長させてもらったと思います。

その後、金山店のオープンに合わせて異動、オープニングスタッフとして店舗立ち上げの楽しさ、厳しさを経験させていただいたあと、2024年2月に則武店の店長に就任しました。

店長になって大変だったことは、人間関係ですね。
スタッフとの人間関係がうまくいかないとお店としてうまくいかないので、「この人が店長なら大丈夫」と信頼してもらう必要があるんです。
前店長が信頼されていた分、「信頼されなければ！」という思いが強かったです。
自分がやっていることを自信を持って見てもらえるように、まずはしっかり仕事に取り組みました。

店舗運営では、FL（人件費と食材の原価）を合わせて60%以内に収めなければいけないことや、アルバイトの勤務管理など、店長になってからより気をつけるようになりました。
店長の評価が数字に直結するので、同じエリックサウスの中でも、仲間ではあるけどライバルでもある。
でも、全体が良い方向へ上がっていく。
店長だからこそ入ってくる知識や社員の考え方を知れるのが、店長の魅力ですね。
みんなで情報交換が頻繁に行われることで新しいレシピも共有できます。
チェーンでもフランチャイズでもない、お店一つ一つの魅力がしっかりあるところが円相の魅力だと思います。

初めて自分の考えたレシピが商品化されたときは、本当に嬉しかったですね。
「アチャール」というインドの漬物のような料理なんですが、金山店勤務の際、アルコール需要があり、おつまみを限定メニューとして出していたことが考案するきっかけになりました。

稲田さんはダメな時はダメ、という人ですが、同時に的確なアドバイスもいただけます。稲田さんの考えが商品開発をする社員に刷り込まれているので、「下手なものは出せない」という意識が生まれますし、やりがいもあります。

則武店では自分でレジも担当するため、お客様から直接「美味しかった」と声掛けしてくださることがとても嬉しいです。
常連さんは顔も覚えているので、帰り際に「ありがとう。また来るね」と言ってくれるのが励みになります。常連さんを裏切るようなクオリティは出せない（商品にしろ接客にしろ）と、身が引き締まります。

円相で働く魅力は、下からの意見もしっかり聞いてくれる体制があり、新しいことも教えてくれる環境があることです。
一緒に働くメンバーも全員がスパイスカレー好きなので、自分だけでは見えない世界を見せてくれます。
独立するためには、お店を管理できるようになることが一番大切なので、円相で何を学べるか、独立した時のためにしっかり学んでいきたいです。
食材の値上がりがあるからといって、商品を値上げすることは簡単ではないので、いかに工夫して利益を出せるか。
なかなかうまくいかないですが、考えることをやめない、放置ではいけないと思っています。
エリックサウスの店舗として、管理者として、エリックサウスの名を汚さないように突き詰めたいですし、これからも円相が大好きなまま仕事していくと思います。
入社してよかったと心から思います。